『リトルバスターズ!』を再度プレイするならこのルート!

株式会社ビジュアルアーツのゲームブランド「key」の名作の一つ、『リトルバスターズ!』発売から数年、時代は移り変わっていきますが、このゲームから得られるカタルシスは朽ちることがありません。

攻略ルートが11個もあり、それぞれに1~3つのエンディングが用意されているので、その物語たちの終着点は20を超えます。
選択肢次第で複雑に変化していくゲームシナリオには一切手が抜かれておらず、すべて攻略していくのに膨大な時間がかかるくらいです。
ちなみに筆者は全エンドを見るのに1か月かかりました。

今回はそんな複数のシナリオたちの中から、お気に入りを振り返っていこうと思います。

■筆者のイチオシルート その1 葉留佳&佳奈多ルート
11個あるルートのうち、筆者がもっとも心を揺さぶられたルートは三枝葉留佳ルート、二木佳奈多ルートのふたつ。このルートはふたりでセットのような感じもあるので、同時に紹介します。
筆者はプラスマイナス問わず感情を揺さぶられるのが好きです。数多くいるヒロインの中でも、とくに三枝葉留佳と二木佳奈多のふたりは深い闇を背負っていました。
見た目が似ている、同じ髪飾りをしている、髪型と瞳の色以外の違いがないことからすぐ予想がつくのですが、葉留佳と佳奈多のふたりは双子の姉妹。
しかし、苗字が違うことから家庭の複雑な事情が窺える上、ふたりとも互いを嫌悪し、出会い頭に憎み合いをしたり、普段から嫌がらせをしあったりしています。とくに、佳奈多が葉留佳に行う嫌がらせはかなり陰湿です。

また、葉留佳ルートは唯一主人公と別のヒロインとの三角関係が表面化するルートでもあり、主人公の取り合いが人を選ぶくらいドロドロに描かれていました。このルートで感じる負の感情はかなり大きなもので、その分プレイヤーに対する感情の揺さぶりも大きいものでした。

当然、葉留佳ルートのみでも救いはあるのですが、クリア後に佳奈多ルートをプレイしていくことでさらなる真相と「嫌がらせの意味と、嫌がらせをしていたときの佳奈多の本当の思い」が明らかになります。
一つのルートだけですべてを語らず、別のルートも合わせて見てみることで真相にたどり着くように作り上げているところは、さすが泣きゲーの金字塔とまで言われた作品を数多く生み出した「Key」のゲームだといえます。
実際にプレイすると大いにうならせられることになるでしょう。

■筆者のイチオシルート その2 朱鷺戸沙耶ルートの馬鹿理樹verson
朱鷺戸沙耶ルートには、普通のルートとは別に、ボケとツッコミが絶えない通称「馬鹿理樹verson」が存在します。スクレボエンドに到達するための隠しルートです。
その名の通り、選択肢によって主人公の直枝理樹におかしな行動をさせ続けることで理樹が普段からアホな行動をとるようになり、ヒロインがツッコミを入れながら話が進むようになります。
製作者曰く、あくまでおまけにすぎないとのことですが、筆者はもっとも面白いルートだと思いました。
このルートはわざと選択肢を間違えまくったりと、普通より面倒な作業がかなり必要ですが、それだけの価値はあります。

■まとめ
いかがでしたでしょうか。
もう『リトルバスターズ!』初回版の発売から10年の時が経とうとしています。
再度プレイしようにも、どれがどんな感じだったか覚えてない……11ルートもプレイする時間がない……という人は、ぜひこの記事で挙げたルートをプレイしてみてください。
videogame_boy